恩師。
僕の通っていた中学校は県内でも最も生徒数の多い学校です。
それは今も変わらずですが、僕がいた当時でも一学年8クラスあります。
卒業までに一度も喋れないなんて人もいます。
担任の先生は1年の時から3年まで大体エスカレート式に一緒に上がっていくもの
ですが、8クラスもあるのに3年間ずっと担任の先生は一緒だったんです。
確率でいけば1/8の3乗になるから1/512ってことになります。
何気にすごいことですよね。
この先生がバスケ部の顧問だったのですが、強かったバスケ部ということもあり
怖いのなんのって。見た目は本当に教職員か?って思うほどいかつかったし
声もデカい。何より悪いことしたり、間違ったことした時にされるお仕置きが
痛い痛い。
だけどとても情深く、優しく、楽しいこの先生が大好きでした。
高校の合格発表の時にも付き添ってくれて、かけてくれた「おめでとう!」の
言葉は今でも鮮明に覚えている。
先日、僕が活動しているNPOの活動報告会に沢山の行政の方や教育関係の
方が見に来て下さった。席の案内をしていると「吉田くん!」と声をかけてくる
いかついお方が。その恩師との何年か振りの再会だった。
そんなこともあって発表する時はいつも以上に緊張したし、落ち着かなかった。
先生は今どんな思いで自分を見つめてくれてるのかと思いながら
舞台でスピーチを終えました。
自分にも教え子とまではいかないけど、愛情を注いできた社員達が沢山います。
自分がもっともっと歳を重ねて、自社の社員がファミリーの中で成長し、
経営に携わることをしたり、はたまた独立して社員を雇い、一生懸命に
指導している姿を見た時に、自分はどんな感情になるんだろう。
先生との再会を機に楽しみがまた沢山増えました。