W杯敗退。空港の出迎えについて

先日の日本代表の帰国時に1000人ものファンが空港に押し寄せて

選手を出迎えたというニュースが流れました。

それにあわせてネットやニュースなどで賛否(ほとんどが否)が飛び交う状態。










今日もヤフーニュースでその手の記事を目にしました。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140703-00000003-rnijugo-spo

記事の中にはイタリアやイングランドなどの強豪でスターが揃っている国でさえ

空港は閑散としていた。となっている。










別の記事を見ると、4年間指揮を執ってきたザッケローニも監督として結果を

出せなかったんだから、監督失格だ。

なぜ空港に送りに行く必要がある?とある。










この手の記事や論調に多いのは「周りがそんなんだから選手が育たない」だ。

日本人って味方チームに対しても試合中にブーイングを浴びせる事はあまりない。

試合後でもブーイングよりかは「お疲れ様的な」雰囲気の方が強い。










決定機なシーンでシュートを外した選手に対してブーイングする、

最高に良い働きをした選手が途中交代する際に観客がスタンディングで迎える。

賞賛と批判とがハッキリ別れているからこそ海外の選手のメンタルは強くなるのだ

と思うし、チームも成長するのだろう。









なのでこの手の記事が言っている事が間違っているとは思っていない。

だけど、僕は今のままで良いのではと思っている。

確かに空港でキャーキャーしすぎて選手をアイドル化させるのはどうかと

思うけど、イタリアに帰るザックをわざわざ空港まで見送る。10日間の結果だけで

なく、この4年間日本の文化を沢山学んだり、日本を愛してくれた人に

ただただ感謝を送る。









それこそが僕ら日本人の長所であり、捨ててはいけないところなのではないか。

サッカー大好きな僕にとって日本代表が強くなってくれる事はとても嬉しい。

だけど強くなるのと引き換えに「感謝の心」「労いの心」が無くなってしまうのなら

別に弱小のままで良い。








勝った時だけ持ち上げて、負けた時だけ偉そうに罵倒する。

ピンチな時にしんどい時に力が貸せなくて何が「サポーター」だ。

ただ冷たくする、プレッシャーをかける、叱られるばかりがモチベートではない。

日本人には日本人しか出来ない愛情の伝え方で思いを届けられれば良い。

沢山愛情を届けた結果、強くなった日本代表の方が「日本代表」らしいんだ。