新卒採用の面接にて

2012年4月にむけて・・・


新卒採用のための会社説明会や一次、二次、最終面接を行っている

真っ最中です。先日こんな事がありました。




二次面接の女の子から質問を受けました。

蚊の鳴くような声で「短大生ですが、大丈夫でしょうか・・・・?」と。

「勿論、大丈夫ですよ!現に既に短大生にも内定をだしていますから」と

答えると、少しだけ安心した顔でニコッと笑いました。

どうやら多くの面接や書類選考に失敗したとのことで「短大生」という

事をひどくコンプレックスに感じているようでした。




不景気かつ内定率も過去最悪を更新し続ける一方です。

確かに短大よりも四大の方が重宝される事実はあるかもしれませんが

その分短大生は現実を見ている子が非常に多く、良い意味の危機感を

持っていたり、その穴を埋めようと必死です。


その一つに短大生は特に適正テストにおいて、得点が高い。

時事問題もちゃんと答えられている。

四大生と比べて2歳も若い(しかも20代前半での2歳差はでかい)のに

並んでいても物怖じしない。一見どちらが年上か分からなくなります。


ただその子はどちらかというとそれをコンプレックスに感じ、

不安でビクビクしていたので、全く気にすることがない旨と

堂々としていれば絶対に大丈夫だという事をアドバイスしました。




面接も終盤に差し掛かり何か伝えたいことはないかと尋ねると

「受けても受けても不採用ばかりでしっかり「人」を見てくれているのか

心配だったけど、これからの自分に少し自信がもてました。

ひょんな気持ちで説明会に参加し、

選考を受けたけどこんな素敵な会社に出会えて良かったです。」

と泣きながら答えてくれました。



すごくすごく嬉しい気持ちと、胸がハッとしたのと半分でした。

今までも自分は学生さん一人ひとりとしっかり向き合ってきたか?

面接だからと言って上から偉そうな気持ちで見てはいなかったか?

自分がその子達にとって少なからず影響力がある事を自覚してきたか?

全てにハイ、そうしてきました。とは答えられません。

どこかに会社本位、自分本位な所があったかと思います。


これからも初心を忘れず、一人ひとりの人生としっかり向き合っていける、

そんな経営者を目指したい。

自分が学生さんに諭したつもりが、学生さんに忘れてはいけない大切なものを

改めて教えていただきました。日々勉強ですね。


本当にありがとうございました。